一人暮らしの高齢者を8つの家電で安否確認する「遠くても安心プラン」とは|TEPCO(東京電力)の見守りサービスの評判
関東地方で光回線事業を行っていたTEPCOは、一人暮らしの高齢者の安否確認方法として利用できる「遠くても安心プラン」を提供しています。
「遠くても安心プラン」は家電の利用状況をもとに高齢者の状況を把握できるサービスで、見守る側も簡単に利用できます。
※TEPCOとは、東京電力のグループ会社である「東京電力エナジーパートナー株式会社」の略称。
ここでは、一人暮らしをしている高齢者の見守りサービス「遠くても安心プラン」の内容を解説していきます。身内に一人暮らしをしている高齢者がいる方はご一読ください。
TEPCO(東京電力)が運営していますが、適用範囲は全国です。関東エリアだけではありません。
この記事の目次
1.TEPCO(東京電力)の「遠くても安心プラン」とは
TEPCOが提供する「遠くても安心プラン」とは、一言でいうと「一人暮らしの高齢者の安否確認をするサービス」です。
どのようにして安否確認をするのかというと、高齢者の家の中にある以下の8つの家電の利用状況を記録して、普段とは異なる使い方をすると指定のスマホにメールが入る仕組みになっています。
- 炊飯器
- 電子レンジ
- IH型コンロ
- 洗濯機
- 掃除機
- 電気ストーブやポット、ドライヤーなどの高電圧系
- エアコン
- テレビ
例えば、暑い夏の日にも関わらずエアコンが付けられていないときやテレビを見ていない状況が発生すると、一人暮らしをしている高齢者の身内の人に連絡メールが送信されます。
つまり、遠くに一人で暮らしている高齢者の安否確認を家電の利用状況によって把握できるわけです。
TEPCOの遠くても安心プランの主なメリットは以下の3つです。
- 監視カメラではないので、見守られる側(高齢者側)のストレスがない
- スマホで確認できるので見守る側(契約者側)の負担が減る
- サービス内容が幅広く、充実している(申込みやすい料金設定)
特に大きなメリットは、監視カメラを使わない点です。
遠くても安心プランでは、配電盤にエネルギーセンサーを付けて家電の利用状況を把握することが高齢者の状態を確認できます。
見守られる側(高齢者側)としては、「安否確認」として監視カメラを設置すると理解していながらも、四六時中その映像が家族やサーバー会社に閲覧・録画されていることで、強いストレスを感じてします。
安否確認とは言いつつも、精神的にダメージがあるという点が監視カメラの大きなデメリットです。
しかし、今回の「遠くても安心プラン」はカメラではなく、家電で把握するということなので、その問題は解消されました。
>>TEPCO(東京電力グループ)の「遠くても安心プラン」はこちら
高齢者を見守る側もスマホで簡単に状況を確認できるので、機能性の良さも兼ね備えています。
また、サービスの内容が幅広いことも魅力です。
「遠くても安心プラン」を利用するには、高齢者の自宅にネット環境が整備されている必要がありますが、
モバイルルーターとのセットプランもあるので、家にネット環境がなくても申込みが可能です。※詳しくは次項で説明
2.サービスの料金や諸経費
遠くても安心プランの利用料金は毎月2,980円となっています。
(現在はキャンペーン中により、導入してから3ヵ月間の利用料金が0円)
ネット環境が整っている場合
家にインターネット回線が配備されている場合、初期費用は事務手数料の3,000円のみです。
さらに、今なら事務手数料が0円になります。
ネット環境が整っていない場合
もし、インターネット回線が配備されていない場合は、固定回線(インターネット回線)を導入すると利用できるようになりますが、モバイルルーターを利用する「格安通信プラン×ルーターセット」に申込めば導入する必要がありません。
- auひかりやドコモ光等のネット回線に申込む
- 格安通信プラン×ルーターセットに申込むか ← おすすめ!
格安通信プラン×ルーターセットとは
「格安通信プラン×ルーターセット」を利用する場合、従来の月額2,980円+480円(ルーター利用料)で申込めます。
利用するモバイルルーターは「LIBMO」と「イオンモバイル」の2種類から選択でき、どちらを使うかで購入費用が変わります。
LIBMOのモバイルルーターは12,000円ですが、24ヶ月での分割払いが可能です。
イオンモバイルのモバイルルーターは15,800円となっていて、端末代金は一括でしか支払えません。
※LIBMO(リブモ)とは、東海エリアで通信事業やガス事業をおこなっている会社。
もし、サービスを導入する家にインターネット回線が必要でない場合は、この「格安通信プラン×ルーターセット」は最適です。必要最低限の通信料&通信量しか使いませんので、お手頃に料金になるからです。
LIBMOとイオンモバイルでは、品質・機能に違いはありません。
3.サービスを利用するまでの流れ
遠くても安心プランを契約するときは、申込みをしてからエネルギーセンサーを自宅の分電盤に取り付けてもらう工事が必要になります。
工事をしてもらう際は住んでいる人か家族の立ち会いが必要ですが、作業は60分以内に終わります。
工事終了すれば、10日後から遠くても安心プランのサービスが開始されます。
- Web申込み(仮契約)
- 折り返しの電話(説明&本契約)
- 工事(60分以内で終了・立ち合い必須)
- サービス開始(工事から10日後)
4.サービス詳細&特徴
TEPCOの遠くても安心プランには、一人暮らしをしている高齢者の状況をチェックできる便利ツールなうえに機能性も良いサービスです。
メリットを見れば「身内の高齢者を見守りたいけど上手く使える自信がない」と感じている人も簡単に使えると思うでしょう。
クロームとサファリで確認できる(最大5名まで閲覧可能)
エネルギーセンサーをもとにして高齢者の状況は、クロームやサファリといったスマホのブラウザで簡単に確認できます。もちろん、iPhoneでもAndroidでもOKです。
さらに、高齢者の状況は最大5人まで確認できるので、1人だけで見守りきれる自信がない人でも安心です。
いつもと様子が違うときはスマホにお知らせメールが届く。
前半で軽く触れましたが、遠くても安心プランではエネルギーセンサーが家電の利用状況を把握して、異常を感知すれば身内の人のスマホにお知らせメールが送信されます。
さらに、お知らせメールには4つの種類があり、内容を見れば状況を予測してスムーズに対応できます。
お知らせメールの種類は以下の通りです。
お知らせメールの種類 | 送信される状況 | 予測できる事態 |
熱中症の恐れアラート | 真夏日なのにエアコンの使用が少ない | 熱中症にかかっている |
電気が使われていませんアラート | 長時間にわたって家電の利用が少ない | 倒れているか想定外の外出をしている |
家電の深夜利用アラート | 深夜時間帯に家電の使用がある | 昼夜逆転、認知症 |
家電の長時間使用アラート | 長時間つけることがない掃除機などの家電が長時間稼働している | 家電使用中の店頭など |
スタッフに訪問してもらうことも可能(年2回まで無料)
遠くても安心プランでは、高齢者に何か起きている可能性があるときに「訪問確認サービス」に頼ることができます。
訪問確認サービスとは、TEPCOのスタッフにお願いして高齢者の自宅に訪問してもらえるサービスです。
訪問確認サービスはお知らせメールで異常事態を把握したときの頼りになります。
スタッフが高齢者の自宅に訪問したときはインターホンを押して反応があるかを確認し、反応がなければ家の周りや窓の開閉状況、家の照明が点灯しているかも見てくれます。
さらに、年2回までなら訪問確認サービスを無料で利用できます。
(年3回目以降の場合は、1回につき13,000円で利用できます)
5.利用者のデータ・評判など
東京電力サイト経由で申込むと、会員登録などの手続きが必要になりますが、代理店経由で手続きすると、会員登録は不要です。
契約者と設置先の住所が同一県内である割合は約半数で、近距離でも利用していることが多い。
利用者がサービス導入しようと思ったきっかけ
- 「家電の利用状況で暮らしぶりが確認できること」が約4割。
- 「見守られる側は普段通りの生活で負担(ストレス)にならないこと」が約2割。
- その他は「スマホで好きな時に確認できること」「様子がおかしい時はメールで知らせてくれること」など。
- 「父が倒れたことに気付いてあげられなかった」という申込み者も。
類似サービスとの違いについて
- ホームセキュリティーのサービスは「実際に起こってから」対応するのに対し、TEPCOは「起きる前に」対応することが優れている。
- 家電メーカーで同様のサービスを展開している会社もあるが、「電気ポットだけ」などの縛りがあったり、新たに商品を購入しなくてはいけなかったりする。
契約者の評判
- 「あ、いま、ご飯の準備をしているんだな、と分かるのが良い」(40台/女性)
- 「1日単位だと100円くらいで、ちゃんと生活していることが分かると、すごく安い」(50台前半/女性)
- 「導入して父にストレスは見られない。こちらから電話する機会も増えたので安心感は増した」(50台/女性)
- 「生活リズムが分かる以上に訪問確認サービスに魅力を感じている」(50台前半/男性)
6.まとめ
TEPCOの遠くても安心プランは、一人暮らしをしている高齢者の状況を安否確認ができるサービスです。
遠くても安心プランでは、エネルギーセンサーが把握した家電の利用状況をもとに高齢者の状態を教えてくれるので、カメラを設置する必要がありません。
カメラを設置する必要がなければ、高齢者が監視されていると感じていてストレスを溜める恐れもなくなります。
遠くても安心プランを使うには高齢者が暮らしている家にインターネット回線が整備されている必要がありますが、モバイルルーターを利用するコースも用意されているので申込みやすい。
高齢者を見守る側も簡単に状況を確認できるので、一人暮らしをしている高齢者の家族がいる人は検討してみるといいでしょう。