auの「世界データ定額」が意外と便利!アメリカやアジア、ヨーロッパ等の海外全域に対応
携帯電話キャリアのauは、海外旅行でスマホを低料金で利用できる世界データ定額を提供しています。世界データ定額は海外でも日本と同じ条件でインターネットに接続できる優れものです。
ただ、通話やSMSを利用する場合はデメリットを被る恐れがあるので、対処法を知っておく必要があります。ここでは、auユーザーが海外で利用できる世界データ定額の内容を詳しく紹介しているので、海外に行く予定があるauユーザーの人は是非ご覧ください。
この記事の目次
1.auで提供の「世界データ定額」とは?
世界データ定額とは、国内で契約しているauスマホのデータ容量をそのまま海外で使えるサービスです。世界データ定額では前もって利用日数を決めず、自分の好きなタイミングで利用開始できます。
1回の利用で24時間auのプランが使え、24時間後は自動的にサービスが終了します。再度利用する場合は、「利用開始」ボタンをタップする必要があります。
そのため、サービス終了と同時に就寝時間などのインターネットを使わない時間と被った場合は、「利用開始」ボタンをタップせず、その時間帯だけデータ量を節約することも可能です。
世界データ定額の利用料金は、1回につき980円となっています。
料金が高いと感じた人もいるかもしれませんが、世界データ定額を使わない場合、「海外ダブル定額」と呼ばれる別のプランが適用され、通信料金が1日あたり1,000円以上も跳ね上がってしまいます。
また、定額サービスが利用できないエリアだと、利用したデータ容量分だけ料金が発生する「従量課金制」になる場合もあります。(※従量課金制は、10MBで16,000円ほどの高額請求が来る可能性があります。)
「世界データ定額と海外ダブル定額の利用料金比較」
サービス | 利用料金 | |
世界データ定額 | 980円/日 | |
海外ダブル定額 | 24.4MB/日まで | 最大1,980円/日 |
24.4MB/日以上 | 2,980円/日 | |
従量課金 | 1KBごと | 1.6円 |
なので、海外で安くスマホを使うときは、世界データ定額を活用しましょう。
ただし、世界データ定額はデータチャージに加入しないと利用できないので注意してください。
申し込み後、auのEメールアドレスにデータチャージに加入した旨のメールが届きます。メールが届き次第、申し込みは完了です。
世界データ定額は、データチャージへの加入さえ終えていれば、設定がとても簡単なので、Wi-FiルーターとSIMカードのレンタルが面倒ですぐにインターネットに繋ぎたい人にオススメです。
1-1.対象エリア(アメリカ・アジア・ヨーロッパなど)
auの世界データ定額はサービスの対象エリアが広く、150以上の国・地域で利用でき、auの海外利用者99.9%をカバーしています。アジアでは韓国や中国、ヨーロッパではフランスロシアや、アメリカでは本土だけでなくハワイといった旅行者が多い国が対象エリアとなっています。
より詳しい対象エリアはau公式サイトに記載されているので、1度確認してみてくださいね。
1-2.利用開始はアプリからすぐにできる
世界データ定額の利用方法はとても簡単です。最初に、App StoreやGoogle Play Storeに世界データ定額のアプリをインストールします。
画像引用元:App Storeより
世界データ定額アプリをインストールした後は国内で起動させ、au IDでログインしてデータチャージへの加入手続きを行います。※au IDはご自分がお使いの電話番号でOKです。
あとは旅先の海外に着いてからスマホの設定アプリを起動し、モバイル通信のメニューをタップしてデータローミングをONにします。
以上の作業を行うと、auが世界データ定額を利用できる旨をSMSで教えてくれます。
画像引用元:au公式サイトより
auからSMSが送られて来たら、世界データ定額のアプリを起動して「利用開始ボタン」をタップしてください。
画像引用元: au世界データ定額のサイトより
これで世界データ定額の設定は完了です。先ほど説明した通り、1回あたりの利用時間は24時間となっています。※利用開始を押し次第、データ通信が行われます。
24時間後にまた世界データ定額を使う場合は、またアプリの利用開始を再びタップすればOKです。
1-3.au star会員なら毎月1回分が無料
前もってau star会員になっておけば、世界データ定額の利用料が毎月1回無料になります。ちなみにau starとは、auのスマホを使うことでポイントが貯められる会員制サービスです。
auの利用年数が長ければ長いほど、au starからもらえるポイントが多くなります。
画像引用元:au star公式サイトより
貯まったポイントは会員限定商品と交換できるうえに、年会費も必要ないので、世界データ定額を使う予定があれば登録して損はありません。(もちろん、世界データ定額を使わない人も登録することをオススメします。)
2.世界データ定額のデメリット
世界データ定額は旅行や出張で海外に出向く際の強い味方ですが、デメリットも抱えています。しかし、対処法を知っておけば、デメリットによる影響は気になりません。
2-1.通信制限に引っかかるとデータのチャージが面倒
世界データ定額を利用する場合も速度制限は掛かる条件は同じで、ピタットプランなどの契約しているデータ容量を使い切ると回線スピードが遅くなります。
通信制限を受けると最大速度は128kbpsになるので、ウェブサイトや動画などを快適に見ることができません。ただ、デジラアプリかauのデータチャージサイトから追加データ量を購入してチャージすれば、通信制限を解除できます。
画像引用元:App Storeより。
データ量は0.5GBか1.0GBごとにチャージでき、料金は以下の通りとなっています。
「au データチャージの料金」
データ容量 | 料金 |
0.5GB | 550円 |
1.0GB | 1,000円 |
データ量のチャージ料金はauかんたん決済でスマホの利用料金と一緒に支払うか、クレジットカードでの精算が可能です。
2-2.通話料金やSMS(Cメール)は世界データ定額の対象外
世界データ定額の対象になる機能はインターネット接続だけで、通話やSMSは海外での利用料金が請求されます。auの国内通話の料金が30秒につき20円、SMSの送信料金が1通3円であることを考えると、海外での通話やSMSの料金はかなり高めに設定されています。
「auスマホを海外で利用する際の通話とSMSの料金」
渡航先 | 音声通話の発信(1分あたり) | 音声通話の着信(1分あたり) | SMSの通信(1通あたり) | ||
滞在国内 | 日本あて | 日本以外 | |||
韓国 | 50円 | 125円 | 265円 | 70円 | 100円 |
中国 | 70円 | 175円 | 265円 | 145円 | 100円 |
アメリカ | 120円 | 140円 | 210円 | 165円 | 100円 |
イギリス | 80円 | 180円 | 280円 | 110円 | 100円 |
フランス | 80円 | 180円 | 280円 | 110円 | 100円 |
ドイツ | 80円 | 180円 | 280円 | 110円 | 100円 |
※SMSの受信は無料です。
ただ、渡航先での通話やSMSのやり取りをLINEやMessengerアプリで代用すれば、料金の負担を減らせます。
LINEやMessengerを使うとデータ量を消費するので通信制限が掛からないか心配になりますが、5分間のLINE通話で消費するデータ量は2MB程度なので、それほど気にする必要はないでしょう。
3.「世界データ定額 拒否オプション」を使えば「海外ダブル定額」が使える
渡航する前に「世界データ定額 拒否オプション」を申し込んでおけば、海外で「海外ダブル定額」を利用できます。
「世界データ定額 拒否オプション」とは、名前の通り海外に出向いた際に世界データ定額を利用せず、代わりに海外ダブル定額を使う機能です。
海外ダブル定額は二段階制のパケットサービスとなっていて、1日に利用したデータ量が24.4MB以内になると日額最大1,980円になります。
1日に利用したデータ量が24.4MB以上を超えると日額は一定の2,980円になり、どれだけインターネットを使っても料金は高くなりません。
海外ダブル定額の注意点!
一日の金額が一定になる点を考えると、海外ダブル定額を使ったほうが良いように感じますが、利用時間は日本時間で計算されてしまうので、管理を徹底しないと予想以上に高額な通信費を請求される恐れがあります。
なお、世界データ定額 拒否オプションの申し込みは、auショップかオンラインの「My au」で可能です。
申し込みをした後は、渡航先に着いてからスマホの設定アプリを起動して、データローミングONにしてauから届くSMSを確認するだけで海外ダブル定額が使えるようになります。
4.世界データ定額で開催中のキャンペーン
現在、世界データ定額で開催中のキャンペーンはありません。
ただし、過去にはハワイとアメリカにおいて世界データ定額を無料で利用できるキャンペーンがあったことから、今後もお得なキャンペーンを実施する可能性はあります。
世界データ定額のキャンペーンが実施され次第、こちらの記事ですぐに情報を掲載したいと思います。
5.まとめ
auで利用できる世界データ定額とは、国内で契約しているデータ容量を使って、海外でそのままスマホを使えるサービスのことです。データ定額のサービスとなっているので、海外でのパケット通信料が跳ね上がるのを防いでくれます。
ただし、国内のデータ容量を使うので、ネットを多く使いすぎると通信制限に引っかかってしまう可能性があります。そのため、海外でより多くのデータ容量を使うなら「世界データ定額 拒否オプション」を使って「海外ダブル定額」にするのがオススメです。