インターネット回線の基礎知識。図解で分かる3つのネット接続方法
「インターネットを使いたい!」そう思っても、そういうサービスがあって、何から始めれば良いのか分からない方も多いでしょう。そこで、今回はインターネットを使うためにどのような手法があるのか?という点について紹介したいと思います。
まず大きく2つに分けて有線で接続するか無線(ワイヤレス)で接続するか?に分けられます。そして無線はさらに専用ルーターとスマホという2つの方法に分けられます。この3つについて、どのような接続方法なのか、必要な機械は何なのか、など解説したいと思います。
この記事の目次
1.有線インターネット(光ファイバー・ADSLなど)
「有線」というのは、電信柱のケーブルをイメージすれば分かりやすいです。電信柱に色々なケーブルがつながっていますが、その中にインターネットをつなぐための回線があるんですね。一昔前はADSLという回線でした。それを大幅に改良したのが光ファイバー回線です。
現在ではほとんど光ファイバー回線となっており、ADSLの新規取次はどの会社もストップしています(光回線が提供されていない地域のみ可能)。優先接続=光回線と考えても良いでしょう。有線のインターネットを契約した場合は、その後、電柱からあなたの自宅にケーブルを引っ張ってくるための「開通工事」が必要になります。エアコンの穴や電線が入る穴を利用して外部から部屋の中に入れ込みます。
有線インターネットの代表例としては、NTTのフレッツ光が最大手です。そして、フレッツ光と同じNTT回線を使っている会社として、ソフトバンク光、OCN光、Mひかり、So-net光などが挙げられます。独自回線は、auひかりですが、関東以外のエリアではNTTと同じ回線を使っているところもあります。
他に、電力会社が自社の電柱を活用してインターネットを提供している場合も有ります。有名どころは、関西電力のeo光、九州電力のBBIQ光、などですね。同様に、地域のケーブルテレビによるインターネットも、有線によるインターネット接続サービスを提供していて、そのエリアではそこそこのシェアを得ています。
以上のような、NTT関係、電力関係、ケーブルテレビ関係など、様々ですが、有線ケーブルによるインターネット接続方法がありますね。特徴としては、有線接続の場合は、自宅でしか使えないというデメリットがある一方で、現在の技術力では最も通信速度が速くて安定的なインターネット接続方法です。自宅でも仕事をしたい、ネットで映画やスポーツなど動画を見たい!と言う方は優先接続が良いでしょう。
2.無線インターネット(Wimax、Ymobileなど)
次に、無線インターネット接続については、携帯電話や地上波テレビのようなイメージを持ってもらえれば分かりやすいと思います。近くの山とか鉄塔とかに「基地局」があり、そこから送られている電波を受信する事によってインターネットを利用するわけです。
この電波を受信するために必要なものが「モバイルwifiルーター」と呼ばれるものです。呼び方が統一されていないので分かりにくいのですが、他にも、「ポケットwifi」、「データ通信カード」「Wimaxルーター」など色々と呼ばれ方があります。有線のインターネットの場合でもルーターという機器を利用するので、それらと区別して「モバイルルーター」などという場合が多いです。
無線接続は「電波」を送受信して利用するため、先述の有線接続と違い、利用場所は自宅に限定されません。電波が届く範囲であれば、自宅ではもちろん、職場やカフェなど屋外でも利用することが可能です。
無線インターネット接続は、①LTEという通信方式を利用しているYmobile(ワイモバイル)か、②ワイマックスという通信方式を利用しているWiMax(ワイマックス)の2つに大きく分かれています。YmobileかWiMAXか、どちらが良いのか?とよく比較されます。
特に、②のワイマックスは様々なプロバイダー会社が提供しているので「とくとくBBワイマックス」とか「Niftyワイマックス」とか、色々な種類があります。
このように、無線電波を利用したインターネット接続方法が2つ目です。
3.スマホでテザリング
2つ目の無線インターネット接続と似た仕組ですが、音声通話が基本である電波であることや、電波を送受信するのがモバイルwifiルーターではなく、「スマホ」で行うをと言った点で異なるので、3つ目のインターネット接続方法とまとめてみました。
これらの携帯(スマホ)で利用している電波のことを、LTEとか3G、4Gなどと呼んでいます。「G」とはGenerationのこと。すなわち「世代」という意味で、3Gや4Gというのは、第3世代、第4世代ののモバイルインターネット回線ということを表しています。
もちろん世代が上がっていくにつれ性能が良くなり、5Gが出る2020年には、テレビの通信データをはるかに超え、社会も大きく変わるのではないか、と言われています。LTEは、3G→4Gに移っている途中で使われていた名称で、今やほぼ「LTE=4G」と捉えていて構いません。
基本的には、このインターネット接続はスマホで利用するわけですが、別の使い方もあります。それは、「テザリング」と呼ばれる方法です。最近ではほとんどのスマホに内蔵されている機能ですが、スマホで携帯電波を受信して、その電波をパソコンに送ることができるわけです。先述の「モバイルwifiルーター」の代わりにスマホを媒介しているといったイメージです。
あまり頻繁にテザリングを利用していると「データ制限」に引っかかってしまうというデメリットがありますが、頻繁にインターネットを使うわけでなければ、スマホのテザリングで十分という人も少なくないでしょう。
以上、インターネットを接続するための3つの方法でした。
自宅でネットを使いたい場合は、①有線接続。
外でも使いたい場合は、②無線接続
あまり使わないけどたまに使う必要がある場合は、③スマホでテザリング
という方法でよいのではないでしょうか?
参考になれば幸いです^^