「インターネット無料物件」に潜む落とし穴とは?極端に遅い通信速度にご用心を。
引越し先を選ぶとき、賃貸のアパートやマンションにつけられる様々なオプションも重要なポイントになりますよね。
例えば「家具家電付き」や「宅配BOX」、はたまた「TVモニター付きインターホン」など色々ありますが、その中でも「インターネット無料」のオプションはトクに高い人気を集めています。
考えてみれば、毎月3千円~5千円かかるインターネット料金が無料になるのは、実質的には家賃の割引ですからね。毎月必ずかかる料金が0円になるのは非常に大きいです。
しかし、現実と理想のギャップがあり、デメリットがあることも否定できません。いざ、インターネット無料物件に住み始めてみたものの、「インターネットが遅いので使い勝手が悪かった」なんて話は珍しくありません。
- 現在インターネット無料物件に住んでいるのに、ネット環境に悩んでいる
- これからインターネット無料物件に住もうかどうか悩んでいる人
ここでは、こんな悩みを持つ人に向けた内容を掲載しています。
筆者は現時点でインターネット無料物件に住んでいますので、この問題でお悩みの方へ参考になる自負があります。メリットとデメリットをぜひ参考にしてください。
この記事の目次
1.インターネット無料物件とは|マンション・アパート
インターネット無料物件とは、その名のとおりインターネットを無料で使える賃貸のマンションやアパートのことです。インターネット無料物件の出入り口では、ケーブルテレビ会社ジェイコムの看板を全国的によく見かけます。
賃貸のマンションやアパートに住んでいる読者の方も、一度はこのキャラクター(ざっくぅ)が描かれてある看板を見たことがあるのではないでしょうか?
そもそも、なぜインターネットが無料で使えるのかというと、理由は賃貸物件を管理している大家さんや管理会社が入居者を集めるための施策だからです。
不動産業をしている筆者の知人によると、「インターネット無料物件」は賃貸契約の成約率が上がりやすいようです。
賃貸マンションやアパートを運営する大家さんは、空いてる部屋があると家賃収入が無くなるので、できる限り常時満室になることを目指しています。空き部屋を作らないためにインターネット料金を大家さんが負担して、私たちは無料で使えるという事なんですね。
2.インターネット無料物件の2つのデメリット
インターネットが無料で使える「インターネット無料物件」はとても魅力的ですが、料金が発生しない代償としてデメリットもあります。ここでは、特に気を付けて欲しい2つのデメリットについて説明していきます。
2-1.デメリット①速度が遅いこと
インターネット無料物件は、通信速度が遅い恐れがあると考えなければいけません。
「インターネットが無料」と謳っている賃貸物件のほとんどは、通信速度の品質を保証していないからです。極端な話しですが、物件によっては最大速度が1Mbpsだということもあり得ます。
現在のネット回線の速度は最大1Gbpsが主流になっており、1Gbpsは1Mbpsの1,000倍にあたります。主流である通信速度が1Gbpsであることを考えると、1Mbpsがどれほど遅い回線速度なのかがなんとなく分かるのではないでしょうか?
インターネットが無料ではない賃貸マンションやアパートの中でも、配線方式で通信速度が1Gbps以下になることがありますが、有料だと最低でも最大100Mbpsです。
最大速度が1Mbpsでは動画の読み込みに時間がかかり、ウェブサイトを見るときもなかなか開かずストレスを感じてしまいます。
最大速度はインターネット無料物件によって様々ですが、通信速度が遅い事例が多いので、あまりおすすめできるものではありません。
ツイッターでのインターネット無料物件に関する口コミ
それでは、具体的にインターネット無料物件に住む人の評判も見ていきましょう。
引越し先ってインターネット無料物件だったけど、よく見たら12Mbpsの無線Wifiが使い放題というプランだったみたい。
12Mbpsで無線だとちょっときついかなぁ。。。
配信とかもきつそう。MMORPGできなかったら泣く。しかもデスクトップPCだと無線Wifiの受信器を買わないとだ><
— くろまめ@本気でダイエット (@creoyuuki) 2019年11月26日
インターネット無料物件、浜松で入ったときはケーブルテレビ回線で1mbps、512kbpsってことを不動産屋が説明してこなかったから後悔してるし注意しないとな
名古屋のは高速回線だったから最大10mbs出せたが— null n_kawaburai (@Zu_Gumun_Ba) 2019年11月20日
ぉはょ━︎ヽ(`・ω・)ノ━︎ぅ!!
昨日は謎に回線重かった、、、😢
早くNuro開通しないかなぁ。
やっぱマンションに無料でついてるインターネットはネトゲに向かない😓— ふじやん (@fujiyan_game) 2019年12月5日
インターネット無料物件に住もうと検討しているところなら、まず速度を確認したほうが良さそうですね。魅力的なオプションなだけに、まともにネット閲覧ができなかったら後悔するでしょう。
2-2.デメリット②セキュリティが甘いこと
今のインターネット回線は、パソコンやスマホをネットに接続する前に、ルーターがウイルス対策を施していることが一般的です。光回線のサービスやプロバイダも、無料でセキュリティソフトを提供する事業者が多く見受けられます。
しかしインターネットが備え付けられた無料物件においては、支出削減をするためかセキュリティ対策を施していないことがあります。
これも先ほどの「速度」と同じで、「インターネットが無料」と謳ってはいますが、セキュリティ対策がバッチリとは公表していません。つまり、「セキュリティ対策は自己責任でお願いします」と遠回しに言っているわけですね。
調べてみると、賃貸の無料WiFiはセキュリティに問題ありそうだね。しかもアパートに1個のルーターなので、速度が遅くなる。ネットはこのままにしておこう。仕事でネット使う場合は、こういうサービスは使わないほうがいいです
— Sachiko (@chiara_cames) 2019年11月24日
こういったこともあるので、インターネット無料物件でネットを使う場合は、自分でセキュリティソフトを用意しなければいけないデメリットが発生します。セキュリティソフトは年間で3,000円台から利用できるのでコストは高くありませんが、できるなら無料で使いたいですよね。
3.まとめ
無料のインターネットが備え付けられた賃貸マンションやアパートの物件と聞くと、通信費が節約できて魅力的だと多くの人が感じるでしょう。
でも実際には、インターネット無料物件のアパートやマンションは、通信速度がとても遅い可能性があり、セキュリティ対策のソフトも自分で用意しなければいけないデメリットがあります。
インターネット無料物件を利用した人からは、通信速度が1Mbps程という口コミが多く寄せられているので、快適にインターネットを使いたい人にはおすすめできません。
有料の光回線サービスやプロバイダには無料でセキュリティソフトが提供している事業者が多いので、インターネット無料物件を選ぶとかえって損になる恐れがあります。
インターネット無料物件はデメリットの影響を受ける可能性が高いので、快適にインターネットを使うならお金を払ってでも有料の光回線サービスを契約したほうがいいでしょう。
本文中にはデメリットを2つしか載せていませんが、「無線LANルーターは自分で用意しなければならない可能性がある」といったデメリットもあります。ルーターが無ければ、有線ケーブルでパソコン1台しか使えませんので、スマホを無線LANで利用することはできません。
今の部屋インターネット無料って言ってるけど速度確認したらゴミだったから上のプランにしました(追加料金あり
— ネルXV (@clocky_maho) 2019年11月14日
インターネット無料物件で利用できるネット回線の速度は1Mbps~100Mbps程度のクオリティーで、それ以上の速度を希望する場合は上の口コミにあるように有料になるケースが多いです。
その場合だと、例えば300Mbpsの速度のプランでも3千円ほど掛かったりします。
こうなると、いっそのこと工事が不要な無線LAN機器である「ソフトバンクエアー」や「auスマートポート」などを契約したほうが料金的にも速度的にもお得です。
現在、ソフトバンクエアーでは30,000円キャッシュバックのお得なキャンペーンもあるので、ぜひチェックしてみてください。