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eSIMって何?「次世代の格安SIM」と呼ばれる理由。海外でも可・WiFiルーターとしても可・対応スマホ

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この記事は約 8 分で読めます。

最近、よく耳にするようになった「eSIM」という言葉。みなさん何のことかご存知ですか?

現在スマホには「SIMカード」を差し込んで使用していますが、この「eSIM」はeSIMが搭載された機種であれば、SIMカードを挿入しなくてもスマホが使える優れものなんです。

当記事では、eSIMについて掲載していますので参考にしてみてください。

この記事の目次

eSIMとは(メリットや特徴など)

格安SIMサービスの普及によってSIMカードの存在も広く知られるようになった今、新たな機能を搭載したSIMサービスの運用が広まろうとしています。それが、「eSIM」です。

これまで、海外でスマホを使う時は

  • キャリアSIMのデータローミング機能を使う
  • 海外用Wi-Fiレンタルサービスを活用する
  • SIMフリーのスマホに現地のSIMカードを挿入して通信をする

といった方法に限られていました。

スマホを海外で使う場合、キャリアSIMを使うと通信料が高くなります。また、ポケットWi-Fiのレンタルサービスを活用したり、現地のプリペイド式SIMカードを挿入して通信するとしても、手間がかかり条件が限定されることがあるというデメリットがありました。

ところが、eSIMはSIMカードの抜き差しやWi-Fiのオンオフ等通信の制御を行うことなく通信事業者との契約情報を変更することが可能になります。

eSIMを使うことで、ショップに足を運ぶこと無くアプリの起動をしてすぐに現地の回線に接続して利用したい料金プランを選ぶことが出来ます。これまでかかっていた通信を行うための手間や、割高な通信料金といったコストを大幅に削減できる点は、eSIMの大きなメリットです。

また、現在使用しているSIMカードのように物理的な「カード」という媒体を介さずに料金プランを選べるソフトウェアSIMです。eSIMに対応しているスマホを購入して、プリインストールされている専用アプリを起動するだけで好きな料金プランを購入することが出来るのです。

海外での利用も大変便利ですが、eSIMが普及することで国内でも通信の自由度が大きく広がります。こうした物理的な媒体を必要としない点は、eSIMの大きな特徴です。

 

eSIMに対応している「eSIMスマホ」の一例

eSIMスマホの一例として、CES2017という米家電見本市の場で発表されたNUU mobileの「NUU X5」が挙げられます。

スペックは1.5GHzのCPUと3GBのメモリ、内部ストレージには32GBを搭載しています。カメラ性能に関してリアカメラが1,300万画素、バッテリーは2,950mAhであることから、ミドルレンジスマホであると言えます。

NUU X5では、プリインストールされている「NUU Konnect」というアプリを起動することによって各国で提供されている任意の料金プランを選び利用を開始することが出来ます。eSIMを実装していると発表されたNUU X5ですが、日本ではまだ販売されていないのが現状です。購入は公式サイトや販売されている国の家電量販店等からのみとなっています。

しかし、2017年1月5日に発表された時点ではeSIMに対応していると記載があるNUU X5ですが、現在の公式サイトの詳細を確認するとネットワークの項目に「eSIM」の記載がありません。発表当時から実装するとされていたデュアルSIMスロットの記載の確認は出来ますが、eSIMの記載が無いという点は気になるところです。

 

月額料金・本体料金

eSIMの料金は月額いくらになるのか。これについては、明確に定まっていません。

日本の場合、キャリアによって料金プランが異なり、さらに格安SIMを提供しているMVNOでも料金プランにはかなりの選択肢があります。ところがeSIMスマホの場合、eSIMをどのように運用するのかがまだ曖昧な状態です。現状は、eSIMを実装したスマホメーカーと提携をしている通信事業者の料金プランを選べるようになっています。

例えば、上記でeSIMスマホの一例として挙げたNUU X5では、発表時点で世界各国1日10ドルとされています。この場合スマホメーカーが主導権を持ち通信事業者と提携しているため、eSIMスマホを提供しているメーカーが指定する通信事業者のみ利用できます。そのためeSIMを提供するメーカーによって利用できる通信事業者が限られます。

ところが、日本では現在ドコモがeSIMを提供しています。日本ではキャリアがスマホにSIMロックをかけていることで有名ですが、それと同じようにキャリアがeSIMを提供することでキャリアによる利用の制限が生まれてきます。

この場合、ドコモ(キャリア)が指定する通信事業者のみを利用できるため、ドコモ系のMVNOは通信環境の導入を出来る可能性はありますがMVNO独自で展開しているサービスは利用できなくなることが考えられます。利用するeSIMスマホの幅は広がりますが、利用するサービスの幅が限られてしまいます。

このようにeSIMは通信の自由度を広げる可能性を秘めている技術ですが、どのように運用していくかが定まらなければ月額料金を割り出すことが出来ません。

次世代の格安SIMとも言われるeSIMが普及するには、MVNOと大手キャリアが共同してeSIM規格を定め運用していくことが理想です。この方法であれば現在のMVNOサービスも使えるようになるため、実現すればまさに次世代の格安SIMと言えます。

 

どこで契約できる?どうやって使える?

現在日本では、ドコモから発売されているAndroidタブレット「dtab Compact d-01J」がeSIM搭載デバイスとして販売されています。これを契約することでドコモが提供するeSIMを手に入れることができます。

これまでご案内してきたeSIMとは、スマホやタブレット本体の基盤に載せる小型チップ型のSIMを指していましたが、現在ドコモが提供しているeSIMは「eSIM対応のSIMカード」というものです。eSIMではありますがnanoSIMカードが挿入されています。

ドコモdtab Compact d-01Jの注意事項には「eSIM非対応機種に差し替えて使用することは出来ない」という記載があります。ですが、構造はドコモのSIMカードであることに変わりないため、ドコモのnanoSIM対応端末やSIMフリー端末でも使えるといった声もあります。

しかしながら、eSIM非対応機種でも使えるとは断言できないため、これから日本でeSIMスマホが普及することが期待されます。

 

MAYA SYSTEMの「jetfi(ジェットファイ)」が有名

MAYA SYSTEMでは、以前からクラウドを活用するeSIMを実装した「jetfi(ジェットファイ)」というモバイルWi-Fiルーターの販売やレンタル事業を主力事業として行ってきました。

MAYA SYSTEMは、格安スマホとしても有名な「FREETEL」というスマホブランドを継承したことで話題となりました。FREETEL時代の有名な機種は、OSにWindows 10 Mobileを搭載したKATANAシリーズやミドルレンジスマホのKIWAMIシリーズです。

MAYA SYSTEMが提供している「jetfi(ジェットファイ)」は主に海外渡航者向けのレンタルWi-Fiルーターとして有名です。対応している国はなんと100カ国以上もあり、今もエリアを次々と拡大しています。他社の海外向けレンタルWi-Fiルーターでは3G回線であることも多いですが、jetfi(ジェットファイ)の場合は全てのプランにおいて4G対応を実現しています。

料金プランは「1日レンタルプラン」「長期レンタルプラン」に分けられていて、1日レンタルプランの場合はデータ容量を選ぶことが出来ます。長期レンタルプランの場合のデータ容量は1日あたり500MBまでとされていますが、滞在期間を選ぶことが出来ます。jetfi(ジェットファイ)が提供している料金プランを以下の表にまとめます。

【jetfiレンタル料金】

1日の高速通信容量 アジア周遊プラン グローバル(世界周遊)プラン
1日レンタル 300MB 680円 980円
500MB 980円 1,280円
1GB 1,280円 1,580円
長期レンタル(30日) 500MB 12,800円(426円/日) 15,500円(516円/日)
長期レンタル(60日) 23,000円(383円/日) 29,000円(483円/日)
長期レンタル(90日) 31,500円(350円/日) 40,500円(450円/日)

※長期パック(30日、60日、90日)は、利用期間が長いほどお得になります。42日などの端数の日数の場合は、そのパックの日割り計算なので無駄なく利用できます。

しかも、jetfiは5台まで端末を接続できるので、500MBを友達同士でシェアして使うとお得に利用できるのも魅力です。

2018年2月9日記者向けに行われた説明会において、MAYA SYSTEMがjetfi(ジェットファイ)で行っている海外向けWi-Fiルーターレンタル事業の他に、独自の端末を開発したいと考えていたことを明らかにしています。

そんな中、FREETELはeSIMスマホの開発に着手していました。これを耳にしたMAYA SYSTEM代表はFREETELとMAYA SYSTEMの親和性が高いと見込み、自社が得意とするeSIMを搭載する独自のeSIMスマホの開発をするために以前から協業について相談をしていました。

MAYA SYSTEM代表は「2018年はeSIM元年である」と掲げていることから、次世代の格安SIMであるeSIMに対応したスマホの普及が期待されます。

 

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