タフネススマホ:CATシリーズの評判・スペックまとめ|S41、S60、S40、S61
世界最大の建設機械メーカーを製造しているCaterpillar(キャタピラー)社のCATブランドから、「タフネススマホ 」という種類のSIMフリースマートフォンが販売されています。タフネススマホは衝撃に強く設計されていることから、特に工事現場などで働く男性やアウトドアでの活動が多い人たちから人気を集めています。
CATのスマートフォンは、日本向けにオンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンが輸入販売を行っていますよ。
今回はまずタフネススマホとはどんな機種なのか、そして特に人気の高いキャタピラー製のタフネススマホを紹介していきます。
この記事の目次
タフネススマホとは
タフネススマホはCATブランド以外の企業も開発していますが、普通のスマートフォンと比べて何が違うのでしょうか。それは、耐衝撃機能・防水機能・防塵性能・耐久性能が通常のスマートフォンより優れているところです。
CATのタフネススマホであれば、工事現場など仕事の場面で使用する場合にもしも重い重機に踏まれたり、山奥や浜辺など砂ぼこり多い場所で使用したりしても簡単に故障しにくく、濡れた指や手袋で操作することも可能です。
こういった主に屋外での激しい活動にも対応できる頑丈な設計で、壊れにくいことから耐久性のが高いスマホを総称して「タフネススマホ」と言います。
タフネススマホというカテゴリーのスマホは、オンキヨー以外にもドコモのTOUGHBOOK P-01K やauのTORQUE(トルク)があり、中国メーカーなどからも発売されています。
今回はタフネススマホの中でも特に人気がある、キャタピラーの社のCATブランドからタフネススマホを紹介していきますね。
最新機種「CAT S41」の特徴
画像引用元:https://www.onkyo-mc.com/s41
S41はキャタピラー社から2018年3月に発売されました。販売から1年以上経っていますが、今のところ1番新しい機種です。
OSは現在Android 8.0へのバージョンアップを実施しています。重量220g、内蔵メモリーは3GB、内蔵ストレージは32GB、ディスプレイは5インチとなっています。
最新のiPhone 11と比較すると、iPhone 11は質量194g、ディスプレイは6.1インチです。CAT S41は耐衝撃・耐久性に優れているので、iPhone 11よりディスプレイは小さいですが少し重くなるのは仕方ないですね。
スペックはそんなに低くないので普通に使うには問題なく、モンストなどのゲームもプレイできますよ。使用する環境に関係なく、「外でよく落としてしまうから頑丈なスマホが欲しい」という理由でタフネススマホを選ぶのもいいかもしれません。
そしてCAT S41の画面下の方にあるボタンは、ディスプレイよりも盛り上がっているので、手袋などを付けていてもしっかり押せるようになっています。
それでは次に、CAT S41にはどんな機能や特徴があるのか詳しくみていきましょう。
高い耐衝撃性能&IP68の防水・防塵機能
画像引用元:https://www.onkyo-mc.com/s41
ディスプレイには、1.6mの高さから落下しても割れにくいGorilla Glass 5を使用しています。
米国国防省規格「MIL-STD-810G」に準拠し、高さ1.8mからのコンクリートへの落下試験をクリアしていることから、本体への衝撃にも強いです。
- -25℃~55°Cまでの温度や海水のしぶきも対応
- 濡れた指や手袋をつけたままでも操作ができる
こういった性能があるので、ビジネスシーンなら直射日光に当たるような炎天下での作業・冷蔵倉庫の中でも使えますし、アウトドアシーンなら海水が大丈夫なのでマリンスポーツにぜひ使いたいですよね。
しかもCAT S41は粉塵の侵入を完全に防ぎ、水深2mの場所でも60分間耐えることが可能なので、水中写真を撮ったりビデオ撮影も可能です。イヤホンジャックなども付いていますが、蓋がついているのでしっかりと閉めて使用しましょう。
ちなみにiPhoneと比較すると
CAT S41 | iPhone 11 | |
動作環境温度 | -25℃~55℃ | 0℃~35℃ |
防水 | 水深2mの場所でも60分間 | 水深2mの場所で30分間 |
CAT S41もiPhone 11もIP68に準拠していますが、公式で推奨されている環境はこれだけ差があります。
iPhone 11も防水とはいえ、海で使用したり水中に長い時間浸かってしまうのはおすすめできません。公式でも海での使用ができるとは記載されていません。
海外ではiPhone 11を海水に沈める実験をしている動画もありますが、4メートルの水深に30分放置したところ、スピーカに水が入ったり、画面に小さい傷が確認されました。iPhone 11は耐水性能があるとはいえ、液体による損傷は保証されないので、海などで使用するにはリスクがあります。
※IP68とは、日本工業規格で規定された防水・防塵の程度についての等級です。2ケタの数字は防塵性能・防水等級を表わしています。塵性能は0~6までがあり、防水性能は0~8まであります。つまり防塵も防水についても、CAT S41は最高クラスということです。
衝撃を受ける可能性がある現場や激しいスポーツには、一般的な防水・防塵機能が付いたスマホよりもタフネススマホを選んだ方が安心ということですね。
バッテリーシェア機能
5000mAhの大容量バッテリーを搭載し、連続待受時間は最長44日、連続通話時間は約38時間です。※使用状況により実際の動作時間は変更します。
これなら仕事で山奥へ行ったり、アウトドアが趣味で登山をする人も安心して長時間の持ち出しができますね。
iPhoneシリーズは公式でバッテリーのアンペアが表示されていませんが、中国の通信機器認証当局TENAAに提出された文書から、iPhone 11のバッテリーは3,110mAhという事が分かっています。駆動時間はiPhone XRより1時間長いとだけされているので、おそらくiPhone 11の連続通話時間は約26時間となるでしょう。
また、CAT S41は付属のOTG ケーブルを他の端末と接続すると、電源として利用できるバッテリーシェア機能が付いています。
停電時に他の端末へ電源を供給したり、2台目のスマホにシェアするなど緊急時にも大活躍です。大容量の5000mAhだからできることですね。
CAT S41の購入方法・価格は?
日本でCAT社のタフネススマホを購入するなら、CAT S41がおすすめです。最新機種ですし、タフネススマホの機能を充分に活かしたモデルだからです。
普段の利用にも困らないくらいのスペックで、周りの環境にも左右されない頑丈なスマホですが、価格はiPhoneやGalaxyシリーズほど高額でもありません。
CAT S41は、オンキヨーの公式通販サイト「Onkyo Digital Solutions」の他にAmazon・ヨドバシカメラ・ビックカメラ・楽天などのネットショップで購入可能です。Amazonでは49,900円から購入できますよ。
楽天市場ではCAT S41を約66,000円から購入できますが、楽天モバイルなどの格安SIMでは販売はしていません。
ドコモ・au・ソフトバンクのSIMは使える?
CAT S41はSIMフリーですが、使用するキャリアは限られています。
利用できるキャリア
- docomo(FOMA契約、iPhone専用契約以外)
- docomo系格安SIM
- ソフトバンク
- ソフトバンク系格安SIM
例:楽天モバイル、IIJmio、OCN、イオンモバイル、mineo、DMMモバイル、U-mobileなど
利用できないキャリア
au、au系格安SIM
CATスマホを販売しているオンキヨーでは以上のように記載していますが、動作保証はされていないので、実際に使用する際は、各キャリアにも確認して契約したほうが良いでしょう。
CAT S41を使用している人の評判
画像引用元:https://www.onkyo-mc.com/s41
実際にCAT S41を使っている人は、どう評価しているのか調べてみました。
実際現場で使用していますが普通なら割れるような衝撃(パイプや金属製の角にぶつける)ことがあっても割れたり背面がゴムのようなので壊れたりしていません。雨の中ゴムのおかげで手から滑らず長い時間使用できるので結構気に入っています
なんと言っても5000mAhです。フルチャージで出かけて、ほとんど触らないなら半日でも98%ぐらいです。
一日中ゲームしててようやく30%とかです。
あとバッテリーシェア機能は驚くほど便利です。ぶっちゃけ余るので切れそうな友人にすぐ充電します。
ただバッテリーシェア専用ケーブルがないと認識してくれませんので、なくすのが怖いです。
カメラは普通以下です。iPhoneみたいなキレイなのは期待しないように。
バッテリーや耐久性については、やはり評判がいいですが、SIMについては少し心配な口コミもあります。
あと何故か、MineoのSIMだとなぜか起動時にカードを認識しません。ネットで見つけた以下の手順で回復させていますが、なるべく電源を切らないようにするという運用で回避しています。
この方はmineoのSIMで電源を起動時にエラーが出ていますが、他にもdocomoのSIMが使えませんといった口コミもありました。やはり使用する前に契約するSIMのキャリアにもCAT S41が動作するか確認をしたほうが良いでしょう。
海外製のスマホということもあり、アップデートなどで調子が悪くなったときも、周りに使用している人が少ないと情報が少なく解決するまで時間が掛かったりもします。
しかし日本製のスマホやiPhoneでも同様にスマホ本体の調子が悪くなることはあるので、あまりリスクばかりを心配せずに、自身が使いたいと思っている環境にあっているかよく検討してみてください。アウトドア派の人にはタフネススマホのような頑丈なスマホがおすすめです。
CATのタフネススマホの種類は3つ
画像引用元:https://www.onkyo-mc.com/s40
現在までにCATのタフネススマホは「S40」「S60」、初めに紹介した「S41」の3種が日本で発売されています。
S40は、内蔵メモリーは2GB、内蔵ストレージは16GB、ディスプレイは4.7インチのGorilla Glass 4を採用しています。水深1mの場所で60分浸しても起動可能です。
S60は、内蔵メモリーは3GB、内蔵ストレージは32GB、ディスプレイはS40と同じ4.7インチのGorilla Glass 4を採用しています。世界初の赤外線撮影が可能なMSXサーマルイメージングカメラを搭載し、水深5mの場所で60分浸しても起動可能です。
「S61」というS60の後継機もありますが、残念ながら日本では発売されていません。
まとめ
キャタピラー製の「CAT S41」はタフネススマホと言われているだけあり、耐衝撃機能や防水機能、防塵性能、耐久性能が優れているので、建築現場や農業、水産業などあらゆ現場で働く男性におすすめです。
もちろん仕事だけでなく、登山やマリンスポーツ、ウィンタースポーツなどのアウトドアが趣味という人にも最適な機種です。公式で海水のしぶきも大丈夫とされているスマホは、タフネススマホくらいでしょう。
また、大容量バッテリーも搭載されているので、旅行など出かけることが多い人にも魅力的な機種です。
SIMに関しては、SIMフリーとなっていますが、au・au系の格安SIMでは利用できません。対応可能となっているキャリアでも、CAT S41が動作するかキャリアなどに確認してから契約することをおすすめします。