格安SIM主要7社のカウントフリー徹底比較!LINE・YouTube・対象外のサービスなど
最近のコンテンツは動画がメインになってきたので、大手キャリアを中心に20ギガや30ギガのデータプランが登場し話題を集めました。これからは「大容量データ時代の到来か」と予想されていましたが、データ通信量をカウントしないサービスを開始するとLINEモバイルが発表。それを皮切りに、BIGLOBEやFREETELなどが追随してカウントフリー機能を展開し始めました。
使い方によっては、かなり大幅に料金もデータも節約できるカウントフリー。
今回は、格安SIMでカウントフリーを提供している人気7社を取り上げています。一言にカウントフリーとは言っても、該当するサービスや料金などが異なるので、分かりやすく比較しました。
この記事の目次
格安SIMのデータ通信量がカウントされない「カウントフリー」まとめ
カウントフリーを実施している格安SIMを7社紹介していきます。
カウントフリーとは、対象のサービスを利用してもデータ通信量にカウントされない仕組みのこと。サービス内容や注意点などを比較していますので、チェックしてみてください。
※格安SIMによって、カウントフリーの各種条件が異なります。対象外になるサービスもあるので気を付けましょう。
BIGLOBEモバイル(総合評価:★★★★★ 星5つ)
格安SIM名称:BIGLOBEモバイル
オプション料金:480円/月(音声通話SIM)、980円/月(データSIM)
対象サービス:YouTube、Google Play Music、Apple Music、Abema TV、Spotify、AWA、radiko.jp(ラジコ)、Amazon Music、 U-NEXT、 YouTube Kids
その他(特徴・条件・注意点など):
BIGLOBEモバイルでは、「エンタメフリー・オプション」を申込むことによってカウントフリーのサービスが使えるようになります(申込み時でも利用中でも可)。料金は480円(音声通話)または980円(データ)。月額料金の一例ですが「音声通話6ギガとカウントフリーで月額2,630円」で利用できます。
エンタメフリー・オプションの申込み条件は「契約データが、3GB以上(シェアSIMを含む)のプラン」です。
注意点として、カウントフリーの対象外となるケースがあります。以下をご覧ください。
- 動画、音楽等のコンテンツのアップロード
- Amazon Musicのブラウザ上での再生
- U-NEXTのダウンロード機能
また、
- Apple Musicのビデオの再生
- VPN(Virtual Private Network)、プロキシサーバを介した通信
は、カウントフリー対象外となります。
基本的には、SIMを挿入したスマホで楽しむ分には過度な心配はしなくて大丈夫です。が、このBIGLOBEの条件が他の格安SIMにも適用されるとは限りません。カウントフリーという言葉は同じですが、格安SIMによって異なるので注意してください。
BIGLOBEモバイルは、YouTubeやAbema TVなどの動画がカウントフリーの対象になっている格安SIMです。また、その人気に拍車をかけるように、radiko.jp(ラジコ)もサービス対象に加わりました。
biglobeのカウントフリーにradiko追加か、やるじゃない!
— 伊坂真咲 (@masakiKH) 2017年5月22日
カウントフリーを提供する中で、最も人気があるのがBIGLOBEモバイル。もともと知名度や人気はありましたが、このカウントフリーをサービスに追加することで、さらに申込み者は増加しました。
LINEモバイル(総合評価:★★★★☆ 星4つ)
格安SIM名称:LINEモバイル
オプション料金:なし(利用料金に含まれる)
対象サービス:LINE、Twitter、Facebook、Instagramなど
その他(特徴・条件・注意点など):
LINEモバイルには3つの料金プランがあり、それぞれカウントフリーの対象が異なってきます。以下の通り。
- LINEフリープラン(月額500円~):LINE
- コミュニケーションフリープラン(月額1,110円~):LINE、Twitter、Facebook、Instagram
- MUSIC+プラン(額1,810円〜):LINE MUSIC、LINE、Twitter、Facebook、Instagram
契約者数が多いのは、コミュニケーションフリープランです。月額料金の一例ですが「コミュニケーションフリープランの音声通話5ギガでは月額2,220円」で利用できます。この料金にカウントフリーは無料で標準装備されているのでお得ですね。
注意点は、基本的にLIVE系の動画(ライブストリーミング)はカウントフリーの対象外になります。LINEの「LINE LIVE」やTwitterの「Periscope」、Facebookの「Facebook Live」などは対象外になってしまい、データ通信量としてカウントされるので注意しましょう。
LINEモバイルにして良かったかも3GB近くはカウントフリーで賄えてる
— りゅうなり (@RyuBoku21) 2017年5月22日
また、見落としがちなポイントですが、FacebookのMessengerも対象外です。これはBIGLOBEモバイルとは異なる所ですね。
特にTwitterですが、公式アプリ以外のサービスもありますが、これらも全て対象外になります。公式サイト・公式アプリを使いましょう。外部リンクに接続すると、そこから対象外にもなります。
LinksMate(総合評価:★★★☆☆星3つ)
格安SIM名称:LinksMate
オプション料金:500円/月
対象サービス:各種ゲーム、Twitter、Facebook、Abema TV、AWA
その他(特徴・条件・注意点など):
LinksMateが提供する格安SIMのカウントフリーは、主にゲームが対象です。グランブルーファンタジー(Cygames)・実況パワフルサッカー(KONAMI)・三国ブレイズ(DMM.com)などのコンテンツや、Twitter&FacebookといったSNS、そしてAbemaTVなどの動画配信が対象です。
LinksMateのカウントフリーは、対象のサービスがノーカウントになるのではなく、90%がOFFになります。したがって、たとえば10ギガ分のデータを使用したとしても1ギガしかカウントされないというわけです。
ゲームをする人からの評判は良いですが、その他の人にとっては可もなく不可もなくといったところ。この格安SIMはサービスの改変が予想され、今後の評価が変わる可能性もありますが、現時点では星3つです。
J:COM MOBILE(総合評価:★★☆☆☆星2つ)
格安SIM名称:J:COM MOBILE(ジェイコムモバイル)
オプション料金:なし(利用料金に含まれる)
対象サービス:J:COMオンデマンド
その他(特徴・条件・注意点など):
ケーブルテレビ会社のJ:COMが運営する格安SIMです。カウントフリーの対象は自社が提供する「J:COMオンデマンド」のみ。J:COMオンデマンドは、映画やドラマなどが視聴できるサービスですが、J:COMでカウントフリーに申込むには少し厳しめに設定してあります。
- J:COM MOBILE Aプラン スマホセット(スマホ端末を新規購入)
- TwitterやFacebook、YouTubeなどは対象外
- J:COMオンデマンド(メガパック933円/月)に加入
J:COM MOBILEの月額料金が高いということ、また、カウントフリーの対象がJ:COMオンデマンドだけということ、などの理由からJ:COM MOBILEは万人受けするサービスではありません。
>>J:COM MOBILE(ジェイコムモバイル)の公式サイト
DTI(総合評価:★★☆☆☆星2つ)
格安SIM名称:DTI SIM、DTI 見放題 SIM
オプション料金:なし(利用料金に含まれる)
対象サービス:YouTube・Twitter・radiko、マイナビ、マイナビ学生の窓口
その他(特徴・条件・注意点など):
DTIが運営する格安SIMでもカウントフリーに対応しています。全てのプランに適用されるわけではなく、「DTI 見放題 SIM」がカウントフリー対象のプランとなります。このプランは、新規の申し込みまたはDTI会員のプラン追加に限定され、すでに契約中のDTI SIMの他プランからの変更はできません。
しかも、DTI 見放題 SIMは音声通話プランがなく、
- DTI 見放題 SIM(7GB):2,430円/月
- DTI 見放題 SIM + ルーターセット(7GB):3,696円/月
の2種類となります。
カウントフリー対象のサービスは、公式アプリでの利用のみ適用されますが、ブラウザではカウントされてしまうので注意しましょう。YouTubeがカウントフリーということで、国内の人気YouTuber達が広告しています。※Kazuさん、めぐみさん、関根理紗さん、美希ぽんさんetc。
また、カウントフリー対象のサービスは今後、他にも追加される予定です。
料金や注意事項など、公式サイトを見ても分かりにくい点がマイナスです。評判や知名度も今いちパッとしないので、暫定的に星2つという評価に。
OCN モバイル ONE(総合評価:★☆☆☆☆星1つ)
格安SIM名称:OCN モバイル ONE
オプション料金:なし(利用料金に含まれる)
対象サービス:050 plus、マイポケット、モバONEアプリ、申込サイト
その他(特徴・条件・注意点など):
OCN モバイル ONEは、NTTグループが運営している格安SIMで人気のあるMVNOですが、カウントフリーには力を入れていません。一応、上記の画像のように「カウントフリー」と称されるサービスは展開していますが、対象サービスは限りなく少ないです。
ましてや「申込サイト」なんかは一度きりしか使いませんし、マイポケットやOCN モバイル ONEアプリ(モバONEアプリ)などは別にカウントフリーにしなくても最初からデータ通信量は少ないのでカウントフリーの魅力はあまりありません。
FREETEL(総合評価:★☆☆☆☆星1つ)←※新規受付け不可
格安SIM名称:FREETEL SIM
オプション料金:なし(利用料金に含まれる)
対象サービス:LINE、Twitter、Facebook、Messenger、Instagram、WhatsApp、WeChat
その他(特徴・条件・注意点など):
カウントフリーは、「FREETEL SIM」「FREETEL SIM for iPhone」が対象となります。カウントフリーの申込みや手続きは特に必要なく、自動的に適用されます。
注意点ですが、上記のBIGLOBEモバイルやLINEモバイルと同じです。外部リンクへの接続だったり、公式アプリ以外の通信だったり、テザリングなどはカウントフリーの対象外になりますので注意しましょう。
※現在、新規申し込み受付は終了しています。
まとめ
以上、カウントフリーが利用できる格安SIMをまとめました。サービス内容や各種条件などを踏まえると、人気はLINEモバイルやBIGLOBEモバイルです。
※格安SIMによってカウントフリーの対象サービスは異なります。J:COM MOBILEやOCNモバイルONEでは極端に制限されるので注意しましょう。
カウントフリーを活用すると、毎月の契約データ量が3ギガや5ギガでも十分になります。特に、YouTubeとradiko.jp(ラジコ)はヘビーユーザーが多いのではないでしょうか。モバイルWi-Fiが必要なくなる人もいることでしょう。
カウントフリーを上手に利用して、支出を削減していきましょう!